ストラディヴァリとグァルネリの本

先週、生徒さんに「ストラディヴァリとグァルネリ」という本を買ったので先生も読んでください。

と言って本を渡されました。

僕はなんだか生徒さんから宿題を突き付けられた感じであまりいい気分ではありませんでしたが、とりあえずお借りして読みました。

 

読み始めは少し退屈でしたが、中盤あたりからちょっと面白くなってきました。

中でも「ルイージ・タリシオ」という初めは無一文で始めたバイオリン収集家がイタリア中の教会や城に眠っていたバイオリンを発掘し100挺を超えるバイオリンに囲まれて孤独死した。

それを聞きつけた楽器商兼バイオリン製作者でもあった「ヴィヨーム」がタリシオの遺族の姪っ子からその収集されたバイオリンのほとんどを安値で買い取り、現在の日本円にして300億円相当儲けたという美味しい話が面白かったですね。

その譲り受けたバイオリンの中には現在でも最高峰のストラディヴァリ「メシア」が含まれていたということです。

 

どうしてストラディヴァリやグァルネリがいい音が鳴るのか、現代の優れた技術を持ってしても解明できないという謎の多い楽器ではありますが、僕みたいな一般庶民にとっては到底手の届かないとてつもない高価なバイオリンであるだけに、さほど興味も沸かないというのが本音でした。