先ほど生徒さんに基本に戻ってロングトーンのレッスンをやっていたところ、
「ちょっと今自分がいる位置を変えてもいいですか?」
とおっしゃられて
いつも演奏していただいている位置より半歩前に出られて僕と向かい合わせになられ
「この位置なら僕の姿が鏡にも写って先生と比べやすいです」
とおっしゃられ、それで比較されながらレッスンを受けていただきました。
素晴らしい発想ですよね。
レッスンが終わった後その方は
「僕思うのですが、右手の形や動きは演奏しているときに自分では確認できないので、なかなか上達しないんじゃないかなぁと思うんです」
おお、まさにその通り!!
目から鱗が落ちるとはこのことだと感じました。
バイオリンを演奏していると左手は常に目の前にあって動きがチェックできますが、右手は上からだと見ようと思えば見えますが正面からは鏡に写すか、ビデオカメラで写すしか方法はないですよね。
僕自身も演奏中の右手の形、動きには動画を撮り出してから自分で思い描いていた右手の動きとはまるで違ってとても不格好でぎこちない動きをしていることがずっと気がかりでした。
これからはビデオや鏡を使ってもっと弓使いがうまくなれるように慎重に練習してみようと思います。