やみくもに練習しても上手くならない!

先ほど、もう10年以上習っていただいている、自営で経営コンサルタントをされている年配の生徒さんのレッスンが終わりました。

 

この方はカイザーの練習曲が大好きらしく、習い始めの頃はスズキメソードとカイザーと併用していましたが、スズキのほうはやっていても面白くないとおっしゃってそれ以来、カイザーの練習曲の練習に専念されています。

 

今日は、22番のレッスンだったのですが、ポジションが上がるときはいいけど、下がるときの基準が分からなくて練習をする気が無くなったとおっしゃられていました。

僕は、そのわからないとおっしゃっている場所を何度か弾いていただいて分かったことは、ポジションを上がる時はいいのだけど、下がるときに左親指が下がりきっていないことに気づき、

「ポジション移動は親指も一緒に動かして、というより親指を基準にして上がったり下がったりする練習をしないと、今どのポジションで練習しているのかわからなくなりいい練習ができませんよ」

とアドヴァイスすると

「ああ、僕はずっと親指はただ楽器を支えているだけの役目だと思っていました。先生がおっしゃられた親指を基準にポジションを考えて練習すれば、絶対に今よりは安定しますよね」

と言って、弾いていただくと、全然先ほど演奏していただいたのより音程が良くなったのです!

 

なんでもそうかもしれませんが、バイオリンはやみくもに練習するのではなく、正しいやり方でいい形のイメージを持って練習しないといけないことが良く分かったレッスンでした。