人は人だと思って諦めない!

先日、中学生の子のレッスンで、スピッカートを教えていて、僕が手本を弾いて見せていても、その弓や手の動きを見ようとしないので

「あんた、どこ見てるんや、本当にスピッカートできるようになりたいと思っているんか?先生は先生じゃなくて、自分もできると思わないとあかんやんか。それやからなかなか上手くならへんのやで」

ときつく言うと腹を立てて、挨拶もいい加減にして怒って帰っていきました。

 

まぁ僕も、彼女があまりに練習不足なのにいら立ちがあって余計なことまで言ってしまったことは反省しますが、やはり折角習いに来てくれているのに、少しでも習得して帰ってほしいという思いはいつもあります。

 

本当に上手くなりたい人は、僕が少し手本を弾いて見せると、「どうやったらできるんだろう」と食い入って観察される生徒さんもいらっしゃいます。

昔から、技術職などは「目で見て盗め」などと言われますが、バイオリンでもやはりそういった貪欲さがある人は上達が違います。

「自分は、先生みたいに小さいころからやっているわけでもないし」

或いは

「誰々は時間に余裕があるけど自分は忙しいのでそんなことやっている暇がない」

などと思っている人はあまり上達しないでしょう。

上手い人や根気のある人をみて、自分では無理だと諦めないで「同じ人間なのだから自分でも頑張ってコツさえつかめばできる!」

と思って頑張ってほしいと思います。