何をするにも基礎は大切ですが、特にバイオリンの場合、基礎ができていないのに先に進んでは、上滑りしているだけでドンドンと行き詰って行ってしまいます。
大人の生徒さんでは、譜読みが出来る方は先に進みたがられることが多いように思います。
ピアノやギターの経験者などですね。
逆に、譜読みが苦手な方は新曲に進むのをためらわれることがありますが、これもあまりいいとも言えないように思います。
理想は、課題曲を合格しても以前やった曲をその度に注意されたことを頭に入れながら反復練習をし、更に新しい曲に挑む。
これだと思います。
合格したのは、そのレッスンの時だけで、次の曲が終わるころにはもう弾けなくなっていたり、1年前の曲などは全く曲すら浮かんでこないというのではあまり効率の良い練習をしているとは言えないと思います。
子供さんの場合は、基礎ができていないのに先に進むということはレッスンではしていません。
なかなか基礎が身につかない子、特に幼児などは、きらきら星を1年ぐらいかけてレッスンすることもよくあります。
親御さんは、なかなかレッスンでは進まなくても気長にその子供さんの成長を見届けてあげてほしいと思います。
そうかといって、同じ曲ばかり弾かされていてだらけてしまうのは良くないことですので、あまり長く単調な練習にならないようにも心掛けないといけないですね。
そこは難しいところです。
僕も生徒さんに応じたレッスンをこれからも心掛けていきたいと思います。